小さな和菓子屋のマーケティング

和菓子の通販でかかる送料の話

こんにちは。和菓子屋悠の広報担当です。今日は和菓子の送料の話をします。毎日ブログを書き出してからはや10日経ちました。どこまで出来るか分かりませんが出来るところまでやり続けたいと思います。地道に一歩ずつですがまだ当店の事を知らないお客様や、既に知っているけど特に印象に残っていないお客様に覚えて頂いたり、既に覚えてくださっているお客様にさらに気に入って頂けるように、毎日できることをやって行きます。

通販でかかる送料について

突然ですがみなさん、通販の送料って高いと思いますか、安いと思いますか?私はというと、商品の価格によると思っています。あやふやな答えですが、例えば6万円のテレビを買って3,000円の送料なら仕方ないかな、と思ってあまり気に留めないのですが、1,500円の和菓子を通販で取り寄せて送料が760円とかだと「高っ!」と感じてしまいます。思わず注文確定画面から送料を見て買うのをやめたこともあります。テレビと和菓子で送料に対するイメージが異なるのは、商品の代金の差による物です。6万円のテレビで3,000円の送料なら送料の比率は商品金額の5%程度ですが、1,500円の和菓子に750円の送料だと総額の33%、つまり1/3が送料になってしまうという事になってしまいます。どんなに美味しそうな和菓子でも、流石に値段が1.3倍になってしまうと思うと買いたいと思っていた商品でも本当に買うべきか考えてしまいますよね。(私だけでしょうか)

買って頂く機会を失わない方法

これって作る方というか、和菓子屋から見ると大きな機会損失だと思います。なぜならお客様がせっかく買って見ようかな、と思ったのに、送料が高いせいでwebサイトから離脱させてしまうからです。この問題を解決する方法はふたつで、まずは送料自体を安くする方法と、送料自体は変わらなくても高くないと感じていただく方法です。

前者の送料自体を安くする方法は色々パターンがあります。まずは宅配業者を安い業者に変えてみる、次に自社商品の配送サイズや大きさを、宅配料金が安くなるようなサイズに小さく変更する、そして最後は購入してくださるお客様がたくさんいる地域に製造、配送拠点を構える、などが挙げられます。段々難易度が高くなると思います。最後の手段なんかは大きな企業でなければ不可能に近い取り組みになります。最初と2番目の方法は、割と可能性はあるのではないでしょうか。アイデア次第ではお客様が買って頂く確率を上げることができる変化をもたらすことができると思います。

後者の送料を高くないと感じていただく方法は、商品の価格を上げることにより、商品代プラス送料の総額に対する送料の割合を小さくすることで、お客様に割高感を感じさせないようにする方法です。これはもちろん既存商品の価格をただ上げるのではありません。例えば10個で1,500円の商品なら、20個で3,000円の商品を作ります。そうすれば、10個の商品は商品代金プラス送料で2,200円、送料は700円の場合送料の比率は31%となり、20個の商品は商品代金プラス送料で3,700円、送料は700円の場合送料の比率は19%となります。同じ送料でも総額が変わるとかなり送料の割合が少なくなり、10個の商品よりは気になりにくくなります。もちろん、お客様によっては19%でも高い!と感じられるお客様もたくさんいらっしゃると思います。ではどれくらいの割合なら安い、もしくは注文してもいいかな、と思って頂けるか。これはもう送料の比率だけでなく、商品自体の魅力も大きく関係してくる要素だと思います。商品がどこにもなく、ここでしか買えない唯一無二の和菓子であれば、極端に言うと送料10,000円で商品代金3,000円でも買って頂けると思います。色々な要素で工夫したり努力したりしてお客様に手に取って頂く事を考え続ける事で、少しづつお客様に知って頂けたり気に入って頂くことができるようになります。(なると信じています!)

最後に

私は広報なので、製造に関しては素人に近いのですが、商品作りの際にこういった事も考えながら作るとよりお客様に選んで頂ける確率が上がる=商品の魅力を増すことができると考えています。そんな当店は現在新商品を計画中です。また試作品やお知らせ出来る状態になり次第このブログでご報告します。それではまた!

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