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和菓子と洋菓子の材料以外の違い

こんにちは。和菓子悠の広報担当です。今日は富士山が好きな話をしようと思ったのですがそれは今度にして(なら言うな)、和菓子が洋菓子と異なる点と、なぜ当店は和菓子屋なのかという事について話します。(書きます)

和菓子と洋菓子の違い

先日のブログでも和菓子と洋菓子の違いを書きましたが、材料以外にも明確に異なる、それぞれが持っている要素があります。それはアイデンティティです。ドラゴンボールの野沢雅子さんのモノマネ芸人の方ではないですよ。このアイデンティティとは精神的なもので、和菓子でいうところのアイデンティティは日本の歴史や風土、旧暦や二十四節気、四季などの要素を加え長い時間をかけ、少しづつ確立されていった思想や文化がそれに当たります。ヨーロッパの洋菓子はそれぞれの国のアイデンティティがあるのと同じですね。このそれぞれのアイデンティティによって和菓子が形成されていったのですが、逆説的に考えるとこのアイデンティティをルーツに様々な新しい和菓子が生まれてきました。革新的な和菓子だったとしても、このエッセンスを少しでも作り手の方が意識することで、和菓子というカテゴリーを外れずに内包することが出来るという事がアイデンティティの持つ力だと思います。和菓子好きな方はこの和菓子が持っている背景が好きな方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。私も同じです。四季や二十四節気を表した和菓子や日本の食物を使った和菓子、古くからの製法で作られた和菓子、そしてそれらを少し現代風にアレンジして間口を広げた和菓子など、全ての和菓子が正解です。伝統も格式も革新も全て受け入れられるべきだと思っています。時代が変わると和菓子もそれに合わせて変わっていき、その中で守り続けられる伝統もあります。多様性を受け入れて変化しながらこの時代にしかない和菓子をたくさん食べたい(そっちか)と私は思っています。今後もいろいろな和菓子が時代の変化を反映して作られていくと思いますが、それこそが和菓子の多様性でだと思います。ただ、多様性にすることが目的ではありません。あくまで目的は和菓子でお客様とお客様の大事な方を笑顔にすることで、そのために何が必要かという時に、多様性か、革新的なアイデアか、はたまた伝統を重んじる事かを手段の一つとして選択するだけです。手段が目的にならないように常に軸を確認しながら商いを続けていきます。それではまた!

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