こんにちは。和菓子悠の広報担当です。最近私の周りで起業される方や新たな挑戦をされる方が多く、とてもよい刺激を頂けています。熱量が高い方々の話を聞いたり、一緒に働くことで私も負けていられない(勝ち負けではないのですが)という気持ちになり、一日一日の歩みは小さくても着実に進んでいく原動力になっています。
というわけで私もブログを書いていきます。今日は春分の日について書きます。春分の日とは何の日か、と聞かれて説明出来る人って意外と少ないのではないでしょうか。(プラスチックが石油から、、のニュースもあるのでもし少なくなかったらすみません汗)春分の日とは、二十四節気のひとつです。二十四節気とは、一年を24等分し、その分割点を含む日に季節を表す名称を付したものです。秋分の日や夏至、冬至なども二十四節気のひとつですね。そもそも二十四節気は太陽の軌道を1年間でわけ、24個の通過点を含む日を暦として名前を付けています。そのため春分の日は太陽が春分点というポイントを含むであろう日で制定されています。つまり世界の場所によってタイミングはまちまちで、日本でいうと3/20か21が春分の日になりやすいと言われています。ちなみに春分の日が2021年は残念ながら土曜だったので、祝日なのにもったいない感じがしてしまいますが、春分の日が日本の祝日になったのは1879年からです。そして春分の日の特徴として、昼と夜の時間が同じ、つまりそれぞれ12時間ずつになるタイミングと言われています。本当にそうなのかと調べてみました。2021年3月20日の日の出は5:45、日の入りは17:53でした。つまり日中の時間は12時間8分なので、少しだけ昼の時間が長いということです。ここから昼の時間がどんどん長くなり、夏至が1年間で最も太陽が出ている時間が長くなります。これが大体6月21日ごろですね。6月16日が和菓子の日、そして17日が私の誕生日で、そのすぐ後ですね笑。そして春分の日に食べるのが「ぼた餅」です。やっと和菓子の話になりましたが、なぜぼた餅を食べるのか、また、なぜぼた餅と呼ぶかですが、ぼた餅を食べる理由は春分の日が春のお彼岸だからです。お彼岸とは、簡単に言うと「あの世」を指します。あの世と聞くと丹波哲郎を思い出してしまう私は歳がバレてしまいますね。話を戻すと彼岸はあの世、この世は此岸(しがん)」とよびます。彼岸と此岸の間にあるのは、、そう三途の川です。渡ったら死んでしまうと言う日本三大河川に並ぶとても有名な川ですね。なぜ日本人が彼岸お墓参りをするかですが、先ほど昼と夜がほとんど同じ時間と書きましたが、これはつまり、太陽が昇って、そして下がっていく角度がほぼ90℃の角度と言う事になります。昔中国では極楽浄土は真西の方角にあるとされており、それが春分の日と秋分の日と言う年に2回訪れる太陽が真西に落ちる日であり、あの世に近づけるのでご先祖さまをお参りすると言う意味で彼岸と定められています。そしてそのお墓参りでお供えするのに適したお供えものが「ぼた餅」です。なぜお墓参りでぼた餅を供えるかというと、その昔あんこの原料である赤い色の小豆は、栄養価に優れているだけでなく、縁起物としても大変高価な食材でした。さらに赤い色は古代中国から赤色を魔除けや長寿を願う色とされてきたのが理由です。つまりご先祖に供えるとても縁起が良いもの、と言うことでぼた餅が供えられるようになりました。ちなみに春の彼岸はぼた餅ですが、秋の彼岸はおはぎです。これは季節の花が関係していて、ぼた餅は牡丹の花、おはぎは萩の花といった季節の花にちなんだ名前になっており、それぞれぼた餅はこしあん、おはぎは粒あんと言うのが一般的です。これにも理由があり、春の彼岸に食べるぼた餅は前年の秋に収穫した小豆を冬越して使うため、皮が固くなってします。そのため硬い皮を剥いてこしあんにしてあります。全て理由があるんですね。と春分の日の成り立ちや彼岸の作法を書きましたが、きちんとご先祖さまを供養する心があれば、作法やお供物は正直何でもいいかな、と思います。私がもし供養される側の祖先なら粒あんのおはぎの方がいいです。個人の好みの問題ですが。
というわけで若い方々もたまにはお忙しい日常から少し離れて祖先の記憶に想いを馳せながらお墓参りされてみるもの良いのではないかなと思います。それではまた!
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