和菓子

実は和三盆は普通の砂糖よりも栄養価が高い

こんにちは。和菓子悠の広報担当です。今日は日本の伝統的な砂糖である和三盆について書きます。

和三盆とは?

日本の伝統的な砂糖でそのほとんどが四国の香川県や徳島県で製造されている高級な砂糖です。サトウキビの竹糖(ちくとう)という品種が用いられる。サトウキビの茎を搾り、石灰を使って中和を行い、濾過したのちに結晶化させる。この結晶化させた原料糖は白下糖(しろしたとう)といい、成分的には黒砂糖とほぼ同じ「含蜜糖」になります。そして白下糖を盆の上で適量の水を加えて練り上げて、砂糖の粒子を細かくする「研ぎ」という作業を行った後、研いだ砂糖を圧搾し、黒い糖蜜を抜いていきます。この工程を何度か繰り返し乾燥させると和三盆が出来上がります。通常の砂糖の西方よりも手間がかかるため、その分価格も上がり高級な砂糖になります。ちなみに和三盆の語源は研ぎの作業をお盆の上で3回行った事からきています。

和三盆の特徴。他の砂糖と比べて栄養価が高いという事実

和三盆は砂糖なのでほぼ糖質です。これは上白糖と同じです。異なる点としてはカリウム、カルシウム、マグネシウムの含有量が多いことが挙げられます。効果としてはカリウムが塩分の摂り過ぎを調節すること、カルシウムが骨や歯を強くすること、マグネシウムが神経の機能や筋肉の収縮、ホルモンの分泌、体温調節などに作用しますが、元々の摂取量がそこまで多く摂れないため、効果は限定的です。

肝心の和三盆の味は

和三盆の味を一言で表現すると、「優しい甘さ」です。すっと溶けるような食感もその印象を強める要因の一つです。当店も和三盆のみで作った落雁がありますが、寒梅粉というつなぎを使用して作っている花落雁と比較しても口溶けの食感は圧倒的に和三盆のみで作られた商品の方が優れているといえます。

和三盆を使った食べ物は?

やはりおすすめとしては和三盆のみで作られた落雁を挙げさせていただきます。口の中ですっと溶けていく食感は病みつきになります。基本的には料理よりも和菓子に用いられることが多いですが、上白糖と比べて若干色がついているため、使用範囲は限られます。

今まで和三盆の和菓子を食べたことがない方はぜひ一度お試しいただきたいと思います。それではまた!

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