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コロナが和菓子業界に与える影響と今後やるべきDXのあれこれ

こんにちは。和菓子悠の広報担当です。昨年から続いているコロナ感染拡大の影響で、和菓子業界全体に少しずつ悪い影響が出てきています。最近こんなニュースも出ました。コロナ禍で和菓子関連業界は大打撃 これは人が外に出なくなり、和菓子屋でお菓子を買うことが減り、家でご自身で作る需要が増えているという話ですね。経済への打撃を受け、これからさらに色々なニュース出てくることが予想されますが、今日は和菓子業界の隅っこから私なりに思うことを書いてみます。

コロナが和菓子業界に与えた経済的な影響

これは和菓子業界に限ったことではありませんが、コロナにより海外からのインバウンド需要がほぼ0になり、緊急事態宣言やステイホームの影響で国内の行楽も制限され、これまでの日常が一変しました。これにより、観光業や旅行業、飲食やエンタメなどが目立った影響を受けていますが、そのほかにも様々な1次産業や全ての産業が玉突きで売り上げが激減している状況です。例えば飲食店の売り上げが減れば、ビール会社や飲料メーカー、調味料メーカーや鍋、食器などのメーカー、食材を卸している問屋さんや野菜や肉を作っている農家や酪農家、店舗を作っている建築業、さらに備品や設備に関する様々な業界など、飲食ひとつとってもこれだけの産職種や産業に影響します。和菓子業界も例に漏れず売り上げが減り、市場規模が縮小されることが予想されます。そんな中で私が思うのは、和菓子業界は食品製造業、例えば双極にいる洋菓子業界よりもその影響を大きく受けやすいのではないか、という事です。

なぜ和菓子業界はコロナの影響を受けてしまいやすい業界なのか

洋菓子との最も大きな差は、和菓子業界が抱える高齢化と後継者不足問題です。なぜこの問題が一番大きいかというと、例えば街の和菓子屋さんを覗いてみると、往々にして高齢のご夫婦やご家族で経営されているお店が多い印象です、全国和菓子協会の方の論文にも「小規模事業者の経営者年齢は高齢化しており、倒産件数は減少しているが、休廃業、解散企業数は過去最多で、そのうち、経営者が60歳以上、80歳以上の企業の割合は過去最高となっている」とあります。参照: 和菓子業界の現状と課題

洋菓子業界は若い方々も目指す道が明確で、製菓の専門学校から洋菓子店への道が明確で人気もありますが、和菓子は製菓学校のカリキュラム内でも相対的に少ないため、学校は和菓子職人になろうとする人をターゲットにしていません。間口が狭いとなる人も減り、最終的に和菓子屋に就職する若者も減ります。パティシエですら製菓学校を卒業して実際その道に就く方はかなり少ないそうなので、そもそもの間口が狭い事は死活問題です。ただ、逆にいうと人気が和菓子より洋菓子の方が多いという事なので、にわとりたまごとも言えます。

このように少しずつ、和菓子業界の高齢化が水面下で進んでいます。これがどうコロナの影響を受けやすいかというと、デジタルやインターネットにあまり強くない世代の方々の割合が増えているという事です。具体的にはネットショップや電子マネー決済といったデジタル技術に対応できないお店が相対的に見て多いということです。誤解のないようにあくまで相対的に、ですので対応されている和菓子店もたくさんあります。

なぜデジタルが焦点か

このコロナで様々な産業が打撃を受けたと冒頭で言いましたが、反対に成長した産業もあります。その際たるものがIT系です。人々が実際に行動して活動しなくなり、家で過ごすようになり、テレビもですが携帯電話やPCに触る時間が増えました。(それ以外にもミシンや家庭用オーブンなども需要が伸びましたがそれはまた別のお話で書きたいと思います) その中で和菓子業界に関わるところでいくと、大きく伸びたのはECです。楽天やAmazonといった大手ECモールだけでなく、手軽に安価でネットショップを作ることができるStoresやBASE、Shopifyといった比較的新しいサービスも含め、EC全体が2020年、コロナの影響で大きく成長しました。

和菓子悠のデジタル関連の話

当店も楽天市場に創業当時から出店しており、また鳥取という人口が日本最少の県(強がりで少数精鋭ということにしています笑) ということもあり、創業当初から販路としてネットショップを軸にしていた経緯があり、コロナの影響なので世の中的にみると手放しでは喜べないのですが、昨年売り上げが大きく成長しています。当店以外の和菓子屋さんでも、リアル店舗の売り上げがは減ったもののネットショップは好調でなんとかやりくりできている方々も多くいらっしゃいます。

デジタルを通じて和菓子悠がお伝えしたいこと

ここで言いたい事は、ネットショップをやることは目的ではなく手段ということです。コロナの中でおのおの生き残るために出来ることは何かと考えた時、ネットやデジタルといった分野を活用すべきという事なのですが、これはあくまで手段の一つで、目的にはなりません。目的は当店の場合、お客様とお客様の大事な方を笑顔にしたい、当店の和菓子がそこにあることで笑顔を生み出したい、ということです。そのためにどうやってお客様に知って頂いたり興味を持って頂けるかを考えた時に、手段としてネットショップやSNSなどのITの技術を活用しただけで、もしかすると資金力が潤沢なメーカー様の場合は実店舗を展開してお客様に直接近づいていくということが手段かもしれません。目的も手段もみなさま様々で良いと思っており、当店はたまたまそれがネットだったという結果論でしかありません。大事なことは目的を達成することなので、このコロナの状況下で何が出来るかを考え実行していくしかないと考えています。少し熱くなりすぎたので、一旦仕切り直しをして次回は少しネットショップに関する事を書いていきます。それではまた!

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