和菓子

バレンタインデーにはチョコではなく和菓子を贈るといい理由

贈っていいと私は思っています。こんにちは。和菓子屋悠の広報担当です。バレンタインデーまであと5日ですが、皆さん大事なあの人へのバレンタインデーの品はもう準備済みでしょうか。今日はバレンタインデーに和菓子を贈った方がいいのではないかと勝手に考えている和菓子屋がその理由を書いていきます。

バレンタインデーとは

そもそもバレンタインデーにチョコレートというのを誰が決めたのかということです。元々あった聖バレンタインデーというキリスト教の日に、家族や恋人など大切な人に贈り物をすることが習わしとなっていますが、チョコレートを贈る日ではなかった事は割と知られている話ですよね。チョコレートを贈る事を広めたのはチョコレートを製造していたメーカーのマーケティング戦略が日本で根付いた事から来ています。話は逸れますが、こういったメーカーのマーケティング施策が浸透し、元々の起源や戦略が忘れられ風習のようになっている事は意外に多く、例えば結婚指輪は給料の3ヶ月分と決めたのは指輪製造と販売を行うデビアスですし、夢のマイホームを浸透させたのも住宅メーカーです。トヨタの「いつかはクラウン」も少し古いですが有名ですね。このようにメーカーの戦略が消費者の行動を変容させる事が、こと昔のメディアではやりやすかったと言えます。だって昔はみんな夜になると食卓を囲んで一家団欒でテレビを見てましたから。大量消費、大量生産ですが今のように種類が豊富ではありませんでした。例えばキューピーのマヨネーズは今でこそ容量や、カロリーなど10種類位ありますが、昔は1種類でした。その1種類をみんなが見ているテレビで宣伝し続けることで人々に強く印象が付き、日本中で売れていきました。現代ではインターネットを代表とした情報の伝わり方の拡大やスピード化により、いろいろな人々のいろいろな思考や文化が世界中どこにいても発信、受信が出来るようになりました。それによって人々が求める商品も多様化していき、ニーズに合わせてメーカーも色々な商品を製造するようになりました。そしてさらに現代、未来では少子高齢化により人口減、並びに日本全体の胃の総量が減っていくことが確実です。そのため大手のメーカーはいろいろなニーズに対応してきた過去から採算性の観点で、昔のように少ない製品を効率よく製造、販売するという考えに戻りつつあります。しょうがないことですがこれは日本の食文化にとって非常に危機的な状況です。この大手メーカーの動きに対し、個人や中小の製造業者はインターネットの力で簡単に物を作って販売することが可能になってきました。材料やお店をネットで構え、簡単に世界中に発送出来るようになり、スモールビジネスは今まで以上に盛り上がっていくと思います。ただ、やはり絶対的に人口減になるので日本、特にご高齢の方々に支えられている和菓子業界は本当に危ないなと考えています。またいつものように話が逸れまくってしまいましたが、バレンタインデーですね。そう、和菓子を贈った方がいいです絶対に。

バレンタインデーに和菓子を贈った方がよい理由

なぜかという事の最初に、まずはバレンタインデーにあなたが何か品を贈る人の事を考えてみてください。仮にそれが本命だった場合、頭に浮かんだその人がバレンタインデーの日に贈られる品は一つではない可能性があります。というかその可能性は高いです。なぜならあなたが贈ろうとするくらいですから、他の人が同じようにその人に贈りたいと思っている可能性も高いからです。つまり競合である敵がたくさんいるという事です。チョコレートを贈るということは、それらの敵と商品カテゴリの大項目でカブってしまうという事になります。恐らくほぼ全員間違いなくチョコレート、何人かはクッキーの可能性もありますが、95%は洋菓子だと思います。もしここで和菓子を贈ったら、その時点でユニーク(特異)な存在になれるメリットがあります。差別化することで、相手の印象に残りやすくなります。インターネット上のたくさんのお店と同じで、埋もれてしまっては見つけてもらうことはできません。だからまずは目に留まるよう声を上げることが重要になります。もちろん印象に残った後は個人の腕の見せ所ですが。まずは印象に残る事が先決です。これがバレンタインデーに和菓子を贈った方が良い理由です。ぜひ当店以外でも和菓子を贈ることを検討されてみてはいかがでしょう。それではよいバレンタインデーを!

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